原口純子 --Lovesong3 歌うたいの恋-- プレ・レヴュー

原口純子というSingerを初めて知ったのは、忘れもしない3年前の6月の夜、気休めのつもりで偶々聴きにいった時のライブだった。
そのライブでボクはどういう訳かインスパイアされてしまった。
それも少なからずに。
ここらへんの件については、ボクのブログのアーカイブ記事にあるので、面倒でも読んでもらえれば幸いなのだが、とにかくも、その後もCDを聴けば聴くほどに彼女のいじらしいほどの切なさの歌がこれ見よがしの押し付けがましさではなく、あくまでもリスナー側のエモーショナルさ加減に託されているかのような・・・とでも言うのだろうか、女として男として、普段の日々の暮らしの中で感じられるような、そんな自然な感情心から受け止めることのできる恋歌であることにボクは惹かれ続けていった。

ボクのその惹かれ度合いは、一昨年にリリースされた3rdアルバム“LoveSong2 月の揺らぎ”で、さらに増長された。
そして、リリース後にあった徳之島でのライブでは、もう虜になっていた。
そう、わかっていた。自分でも。
彼女の歌への惹かれが何時の間にか変化してきているのが。

junko02
Newアルバム“歌うたいの恋”のジャケには関係ないです(^^;)
たかが一介の純子ファンだけなのに・・・いやファンであるが故なのかも知れないが、彼女の歌に現われる姿の見えない男に嫉妬したりとか、ボクだったら彼女にこんな思いはさせないのにとか、お前さしっかり彼女の事見てやれよ!さもないとオレが奪っちゃうよ!とか、まるで若かりし頃に戻ったかのような夢と、実際はどうしようにもない現実の狭間を彷徨うかのような妙な恋心への変化としてね・・・。

と、ここまで書けば、他の男性ファンの諸君はきっとボクの年甲斐もない戯言だと一笑・・・どころか、それこそ爆笑の渦に臥させるかもしれないが、純子ファンを自負してるそこの君、自分の胸に手を当ててみてごらん。
歳の違いは様々だと思うが、多かれ少なかれ、ボクと同様の感情が心の深層にあるのではないかと思うのだが、如何だろうか?

前置きが冗長になってしまった。
さて、今、間もなくリリースされる原口純子の新作“Lovesong3 歌うたいの恋”を聴いている。

実を言うと、今回の新作を聴く以前から、つまり昨年2月にリリースされた前作の4thアルバム“Opening Time 2007”を聴いた時点で、今後どのような作品創りを彼女はしていくのだろうと考えていた。というのも、前作が彼女の原点ともいえる1stアルバム“Opening Time”のリメイク盤であったからだ。

で、彼女が出したその答えの一つが今回リリースの“Lovesong3 歌うたいの恋”だと思う。
ボクが幾度となく聴いた限りの感を端的に述べると、今回のアルバムは彼女にとっても、ボクたちファンにとっても、多分にエポックメーキングなアルバムになるであろうと確信している。

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— posted by ティダ at 10:47 pm       

SP-G200(改)のグレードアップ

今晩もAudioの話題を!
SANSUI SP-G200のレストアを終えた段階でSP-G200(改)と命名したことについては前の記事を読んでいただくとして、その後ですかSP-G200のホーントゥイーター、キメの細かい垂る(しずる)音、いわゆる倍音成分とかキレのいい音色等では結構気にいってたんですが、なにせ小振りなドライバーということもあって中音部の音が細身といいましょうか、ヴォーカルやサックスの音を聴いていると、もう少し肉厚な音が欲しいなと思ってました。
チャンデバでクロスオーバー周波数を1.5kHzあたりまで落とすと、多少は肉が付くもののそんなには改善されませんでした。

で、今月に入ってからいつものようにヤフオクでウォッチしてましたら、なんと兄貴分のSP-G300のホーントゥイーターが出品されていたのです。しかも安価で!
即入札です。最終日までボク以外は誰も入札がなく、結局、開始価格で落札できました。
届いたSP-G300のホーントゥイーター、それなりの年季は感じますが、とりあえず音出し確認のためにSP-G200のトゥイーターのケーブルを外してG300のトゥイーターに繋ぎ込みです。

G300H1
左:SP-G300のトゥイーター、右:SP-G200のトゥイーター。ホーンの開口は同サイズです。
G300H2
左がSP-G300のホーンドライバー、右のG200のと比べると大きいですネ!
G300H3
左:G300のドライバー、右:G200ドライバー。G300は外寸で115Φ、スロート径が17mm。

SP-G300のホーンもイイ音です。それにやはり口径が大きい分だけあって中音部に厚みがあります。SP-G300のカタログスペックではクロスオーバーは1.5kHzとなっていますが、チャンデバで変更してみたら800Hzあたりでもいけるようです。
こういったときはチャンデバてのは便利ですね。

あとの問題はSP-G200(改)にマウントしてるONKYOのホーンHM-450Aへの取付方法です。
SP-G300のドライバー取付ビスのピッチがHM-450Aホーンのドライバー取付フランジ径より大きいので、SP-G200ドライバーのようにフランジに別穴を開けて取り付けることはできません。
そこでSP-G300ドライバー用のマウントフランジアダプターを作ることにしました。

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— posted by ティダ at 03:18 am       

ぼちぼち管球アンプの検討を・・・

久しぶりの更新だな。
偶には気分を換えてっと! ということで今夜は久しぶりに管球アンプのお話でも。
と言っても、ボクの場合はメーカー品ではなく自作アンプについてなんですけどね。

以前、記事で紹介した6AC5パラシングルアンプ以降は今日までまったくアンプ作りをしてないんだよね。
ずーっと構想を練ってはいたのだが、先日、ほぼレストア完了したスピーカーSP-G200(改)のマルチアンプ駆動の音の良さが、ここにきて久方ぶりにアンプ自作への意欲として湧いてきてるってとこかな。
システムとしてのトータルの構想としては大よそ決定しつつあります。

まず自作する管球アンプですが、2Wayチャンデバ内蔵のラインアンプ、それにパワーアンプがマルチ用となりますのでch数でいえば4台ですか。
まっ、資金の都合もありますけど、すぐすぐには出来上がらないと思いますけどね。
自作趣味で何が楽しいかといえば、もちろん構想どおりのアンプが完成し音出しの瞬間ってのが一番なのですが、それ以前の構想を練ってる段階、いわゆる回路設計やシャーシーデザイン設計、それに組立時の楽しみも掛け替えのない楽しみなんですよね。

で、話しを元に戻しますが、大よそ決定しつつある構想ってのは次のような内容かな。

  1. 管球アンプシステムとしてのトータルな概要
    ・入出力及び機器間の接続はバランス受け出しを基本とする。
    ・何よりも音質中心、そしてイージーメンテナンス性。
  2. ラインアンプ
    ・オーディオミキサー機能
     入力セレクターの省略、各入力ソースの音量調整、マスター音量調整etc
    ・2wayチャンデバ機能。
     クロスオーバー周波数は半固定選択式、12dB/oct、Low及びHi出力音量調整付
     位相切替SW
    ・附加機能
     レベルメーター、ST/MONO切替SW、チャンデバスルー出力
  3. パワーアンプ
    ・モノラルアンプ構成とする。
     ステレオ構成アンプだと重量が・・・体力的にきつい。
    ・回路はLow、Hiともに並列型SEPP(CSPPとも言うのかな?)
    ・出力は10W~20W程度。

ざっと書けば以上のような感じなのですが、ラインアンプ、パワーアンプ、先にどっちから手掛けるかは、まだ未定ですが、現在、手持ちの球やパーツからするとパワーアンプのほうが先になるかなと思ってます。
ちなみにパワーアンプに使う予定の出力管はビーム管で6384というアメリカのかつての米軍用球で、さすが軍需用ということもありましてタフネスな構造と高性能、高信頼度は民生用の球では決して考えられないような球ですね。

6384
左:TUNG-SOL 6098 中:CETRON 6384 右:Bendix 6384

この6384という球、ボクは結構はお気に入りで、以前よりヤフオクや秋葉原で少しづつ買い求めていまして、現在、手元にはファミリー球の6098まで含めますと相当数の本数を所有しています。
6384の性能とか音の傾向とかはアンプの制作が始まりましたら、追々と記事にしていきたいと考えてます。

           

— posted by ティダ at 12:50 am       

ベン・シドラン --BOPCITY--

今晩は久しぶりに男性ヴォーカリストのを!
ボクが紹介するヴォーカルアルバムってのは、純然たるJazzヴォーカルのメインストリームモノからブルース、ソウル、ゴスペルに近いモノとか、あとはジャージーっぽい雰囲気モノとか様々なんだけど、
今晩紹介するのはジャンルで言えば・・・米国的に言うとAC(Adult Contemporary)ジャズって言ったほうが判りやすいかな?
まっ、ジャンルはさておいて、自分的にJazzを感じるアルバムを紹介してる・・・つまりボクの手持ちのアルバムからということなので、まんま「紹介=ボクの好み」って理解してもらえれば嬉しいですね。

ということで、今晩はコレ!

TEICHIKU 35PCP-2(廃盤)
1983年発売、既に25年経ってますが、全く古臭さを感じさせないとてもゴキゲンなノリノリのビ・バップヴォーカルアルバムです!
ベン・シドランはボクが説明するまでもなく、いわゆるピアノ弾き語りスタイルのヴォーカリストで、日本ではその唄い方に対して好き嫌いがはっきりするミュージシャンの一人と言われているようですが、ボクは大好きなヴォーカリスト&ピアニストですね。

ボクはこの傾向のヴォーカルアルバムって、結構大好きなんですよね。
アーバン・シティ・ジャズとでも言えばいいのかな、Jazzのエッセンスをセンス良く詰め込みクールで洒落たヴォーカルってのがね。ベン・シドラン以外にはアル・ジャロウとか、もうちょっと古めではボブ・ドロウとかね。
俗に言うスタンダードなJazzヴォーカルの王道ではないけれども、時代を反映した生きてるJazzヴォーカルを感じるとでもいうのかな・・・、何だろね。
Jazzが時代の流れの中で常に変遷してるリアルな音楽であるからこそ飽きがこないと・・・、つまりボクが言いたいのは、Jazzファンって音楽ファンの中でも結構固執して己の感覚で決め付けするような傾向が強い人が多いと思うんだな。
で、例えばJazzはハード・バップで終わったとか、フュージョンはJazzじゃない!とか・・・。
まっ例えは挙げれば限はないし、かく言うボクも好き嫌いは結構あるほうなのだが、基本的にはやはり「今のJazz」それこそブログのタイトルにもしてる「NOW'S THE TIME」の感覚で楽しめるのがJazzじゃないかと思うし、またそうでないと飽きて聴かなくなっちゃうんじゃないかと・・・Jazzをまともに聴き始めてから35年余り、未だに全く飽きがこないというのは、きっとソレだと思うんですね。

そういった意味合いで今晩紹介のこの“BOPCITY”など聴けば、'83年当時のNYのJazzシーンでのヴォーカルの先端を走っているのが、例えその場に居合わせていなくても何となく想像できるし、さらに本アルバムに参加してるミュージシャンを見ると、フィル・ウッズ(as)、マイク・マイニエリ(vib)、スティーブ・カーン(g)、エディ・ゴメス(b)、ピーター・アースキン(ds)と凄い面々がベン・シドランのヴォーカルとピアノをサポートしてる・・・、ボクはこれって、やはりベン・シドランの新しいJazzスタイルに共感してるからこそ共演してると思うんだよね。

ということでボチボチ眠くなってきたので、ここらあたりでいつものお気に入りのお薦めの一曲を紹介して終えましょう。
ボクのお薦めは3曲目の“It didn't all come true” ベン・シドランの自作曲です。
1曲目のマイルス作の“Solar”もフィル・ウッズのホットなプレイが絡んでたりとかあって捨てがたいのですが、やはりベン・シドランの真骨頂というか、日本の諺で言えば温故知新感覚とでも言うのでしょうか、ビ・バップを小粋な「今」のセンスで表現したヴォーカル&ピアノが素晴らしいですね!

 

— posted by ティダ at 03:46 am       

リズ・ライト --THE ORCHARD--

ボクのお気に入り、リズ・ライトの待望の3rdアルバムが発売された。
前作2ndアルバム“dreaming wide awake”から実に2年半ぶりの新作である。

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オーチャード~禁断の果実Link

  • アーティスト: リズ・ライト
  • メーカー・販売: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • アマゾン価格: ¥ 2,500
  • 売り上げランキング: 148,625位
  • リリース: 2008-02-06
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2008-02-25 かいこう最高Link
    rating:5/5これは「買い」ですね。
    2008-02-15 O3uLink
    rating:5/5大地のような声の魅力と、日本版ボーナストラック

それにしても本作もボクの期待を裏切らぬ、凄く聴き応えがあるアルバムだ。
1st、2nd、そして今回の3rdアルバムと、歌へのベーシックなスタンスがブレずに、より一貫としたスタイルに加えてアレンジ面で更なる魅惑を積み重ねながらヴォーカリストとしての確固たる地位を確立してきてるように思える。

前作のレヴューでも書いたが、リズ・ライトの魅力の一つにJazz&ブルース、ゴスペルやソウルといわゆる一つの音楽のジャンルだけに当てはまらない歌心のキャパの広さにあるのだが、どのスタイルであろうが彼女の歌になっているのが素晴らしい。
ボクには何となくニーナ・シモンの歌に対するあの一貫としたスタンスとスタイルと同様なものを感じてならないのだ。

ところでこの3rdアルバム、国内発売盤の場合は、サブタイトルとして“禁断の果実”というのが附加されているのだが、それに相当する曲が12曲目の“Strange”で、つい聴き入ってしまう歌なのだが、この曲、頭が2分の無音ブランクの後に歌が始まる・・・、本人の意向があってのアレンジらしいなのだが・・・ボクにはその意はわからない。

さて、今晩は何時もより行数が少なくて早めだが、ボクのお薦めの一曲といこう。
お薦めは7曲目の“Leve me standing alone”だ。
この曲、ゴスペルから派生したドゥーワップやR&Bスタイルがとても斬新に聴こえる。
バックコーラスを従えながら次第に盛り上がっていくリズのエモーショナルな歌といい、合間に入るジャジャーンと胸を掻き鳴らされる感じのギターといい、ドゥーワップからR&Bへと時代の変化を感じさせるような曲構成が聴いててたまらないな。
こんなアレンジはやはりアメリカならではなんでしょうね。

 

— posted by ティダ at 12:29 am       

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