CD化してほしい作品

過去のLP時代に発売された作品で、様々な理由から未だにCD化になっていないってのは結構あるものでして、そうした作品群の中に自身の愛聴盤があれば、ぜひとも復刻再発売してほしいものだ!という願望は皆さんにも必ずやあるかと思います。
最近の身近な話題では、先日、記事にした田村翼さんのTRIOレコード時代の作品等がそうかと思います。
CDによる復刻発売が可能かどうかというのは、アーティストおよびレコードメーカーの版権とかビジネスの採算性等の要因が複雑に絡み合っているようでして、ボクらのようなリスナーの一人一人の願望が必ずしも報われるとは限りませんね。

未だに愛聴盤としてLPを所有してる方はまだ救われますが、ボクのように過去に経済的な理由からLPを全て処分してしまった者には、今日、新たに昔のその愛聴盤を聴きたいなと思ってもCD化になっていなければ再び入手することすら不可となります。
もちろん、その行為はことCDでの再生に限った場合でして、何が何でも聴きたい!という欲求に対しての手段というのは当然の如くある訳です。
よくある手段としてはLPレコードを音源にしてCD-Rに焼く。これが一番手っ取り早い方法ですね。

しかし、この方法も音源となるLPレコードが手元にあればの話しです。所有していなければ中古レコード屋とかネットオークションで探すしかありません。そして次にレコードプレーヤの有無とか、さらにPHONO入力のあるアンプの有無とかの問題もありますね。
現在のボクの場合は、CD化なってないと思われる作品のLPレコードは新たに探し求めて所有していますが、未だにレコードプレーヤは所有していないままです。アンプはそこそこの高音質プリメインアンプがありますので問題はありません。

レコードプレーヤですが、過去にガラード401+グレイのオイルダンプアーム+オルトフォンSPU-G(E)やYAMAHA GT-2000+オルトフォンSPU-G(E)といったプレーヤシステムで鳴らしていたこともありまして、CD-R化のためとはいえ、再度、そのレベルのシステムを購入するにも資金が乏しいし、かといって並以下のプレーヤ&カートリッジではね?という気持ちが強いものですから、結局は未だに所有するに至らない状態なんですね。
でも、本当はもう一つ別の理由があります。それはもうアナログレコードには回帰しないと自分に言い聞かせているからです。
アナログレコードvsCDの音質論争というのはCDが世に出された時点からありますが、今のボクにとってはどちらが良いとか悪いとかの判断ではなく、昔、蒐集していたLPレコードを手放した時点で、レコード一枚一枚に刻み込まれたちょっとしたキズとかに纏わる自身の様々な人生までもが消え去ってしまった感があり、二度とLPレコードの蒐集には走るまいという理由なのです。

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— posted by ティダ at 12:45 am       

ヒサヨ・フォスター -- N.Y NOW AND YESTERDAYS --

今夜もボクの大好きな日本人女性ヴォーカリストのご紹介をしましょう。
ヒサヨ・フォスター(旧姓 富永ひさよ)さん、新潟出身で現在ニューヨークに在住し、あちらで活躍中ののベテランJazzヴォーカリストです。
日本にも度々帰省してライブはしているようですね。ボクは残念ながら彼女の生唄には一度も接したことがありません。

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BLACK BOX BG-0001 / 1992 絶盤?

実はヒサヨさんのこの1stアルバム“N.Y NOW AND YESTERDAYS”は、Jazzヴォーカルとくに女性ヴォーカルファンなら、よくありがちなパターンかと思いますが、いわゆるジャケ買いでした。
艶やかな瞳でじっと見つめる大人ムード全開の美女のジャケ写真。もうこれだけでボクは胸キュンです。それに曲目を見ると定番ともいえるスタンダード佳曲ばかり。これはもう相当に唄い込んでいない限りは、処女作に全面的に取り入れない筈もない、と。絶対にいいヴォーカルが聴けるはずとボクの直感が大脳を刺激します。となると買わずにはいられません!

大いなるときめきを抱きながら聴きます。あ~~、また大好きなヴォーカリストができちゃった! そう、ハートがジンジンしびれ、キュンキュン締め付けるほどの唄が聴けたのです。
まず、ハスキー・・・いやヒサヨさんの場合はフォギーヴォイスとでもいうのでしょうか。少しくぐもった感じの声質ですが、すーっと伸びる高いほうの声は艶やかで彼女独特のヴォイスに魅惑されます。
そして英語の発音の確さ、フレージング、スイング感、ブルース感など、どれをとってみてもワールドワイドで日本人離れした、まさにこれぞJazzヴォーカリストの真髄といってもいいほどの心地良さに魅惑されたのです。

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— posted by ティダ at 11:47 pm       

酒井 俊 --KAIMONO Boogie--

今夜は最も大好きなヴォーカリストの一人、酒井 俊のアルバムを!
ボクは1977年の1stアルバム“Shun”以来、03年発売の“夢の名前”まで、2枚のマキシシングル盤を除いた11枚全てを所有している。

酒井俊がレコードデビューをした77年には、ボクは既に徳之島に帰郷していた。
そして翌78年にボクは島でJazz喫茶を開業した。彼女のアルバムはその頃は当然ながらLPレコードだ。確か3rdアルバムの“My Imageination”まではLPで購入してたと思う。
当時のボクの印象では“ぶっ飛びPop・Jazzヴォーカリスト”って感じで、それまでの画一的な正統派日本人Jazzヴォーカリストとは一線異なる唄い方のユニークさに驚かされ、それがまた妙に気になる存在だった思う。
何がぶっ飛びでユニークかというと、ファストテンポでの彼女の唄い方があっけらかんで自由気ままでシャウトしながらどこまでぶっ飛んで行くんだろうと思えるところだろうか。とにかくも聴いてて爽快ささえ感じてしまうんだな。まっ、そこらへんがボクとしてはお気に入りだったんだよね。

そんな彼女も3rdアルバムの“My Imageination”発売以後、10年間余りの活動休止を経て、90年4thアルバム“香港ブルース”で復帰。この4thアルバム“香港ブルース”から今日の酒井俊ワールドが次第に形成されて来そうな気配が伺える。
そして96年発売の注目作5thアルバム“KAIMONO Boogie”。このアルバムこそが今日の酒井俊ワールドたる所以の発端のアルバムだ。

KAIMONO BOOGIELink

  • アーティスト: 酒井俊
  • メーカー・販売: インディペンデントレーベル
  • アマゾン価格: ¥ 2,940
  • 売り上げランキング: 405,470位
  • リリース: 1996-12-07
  • ジャンル・カテゴリー: CD

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KAIMONO Boogie / SS label RO2001

注目作とボクは書いたが、何に注目したかというと、ある意味でデビュー当初の自由奔放な気ままな“ぶっ飛び唄”が舞い戻ってきたことに加えて、Jazに拘らず、さまざまなジャンルの音楽とアレンジをさらに積極的に取り込み、そして昭和歌謡・・・日本語歌詞の選曲等など、今、唄いたいという思いの楽曲で“ぶっ飛び”が再度発進しはじめてきたことにだった。

そういえば、2ndアルバム“LOVE SONG”の5曲目“Smile Happy”が彼女の日本語歌詞の原点かも知れないな。そんな彼女のユニークさが20年の歳月を経て、このアルバムに舞い戻ってきた、それもあらゆる面で熟成されて・・・そんな風にボクは感じ取っている。

ということで、今夜のお薦めの一曲は、ずばり昭和歌謡の日本語歌詞でぶっ飛んでるアルバムタイトル曲の“KAIMONO Boogie”(買い物ブギ)です。
4曲目のコミカル曲“私の猛獣狩り~ナムアミダブツ"も捨てがたいけど、やはり、お薦めは美空ひばりさんの買い物ブギとはまた異なった彼女ならではのコケティッシュなユニークさに溢れるタイトル曲でしょうね。
Jazz曲でいえば5曲目の“When I fall in love”ですね。片山さんのメロウなテナーSaxによる導入メロディのあとに彼女の切々とした唄、独特の息継ぎとともに切なさのエモーションが重なっていくこの恋唄。思わず聴き惚れてしまいます。

   

— posted by ティダ at 01:12 am       

デイヴィッド・マレイ --Spirituals--

最近、インストものを取り上げていないので、今晩は久しぶりにソレを!
ボクの収集癖は多様に渡るが、昔の若い頃はJazz喫茶で聴いて気に入ったアーティストとかSJ誌等を参考にした収集の仕方で、案外とそれはそれでよかったのだが、Jazzにどっぷり浸かるようになった頃には、内心、そうした収集法は自分で門口を狭めているのではないかと常々思っていた。それは気になるアーティストのを聴きはするものの、「この手のものはちょっと?ネ」とかの・・・いわゆる、まともに聴き込みもしないうちに聴かず嫌いのパターンとなってしまうような感情に支配されつつある自分に気付き始めていたからだった。

昔からそうしたジャンルの一つに“フリーインプロビゼイション”があった。
しかし、フリーをまったく受け付けない訳ではなかったんだよね。昔からエリック・ドルフィーやコルトレーンのフリーキーな演奏も大好きだし、今でもよく聴いているからね。
よく“フリー・ジャズは難しい”とか、Jazzファンの中でも当然いる訳だし、実際にボクのそうした一人の内に入ると思うけど・・・何だろね。多分に自分自身の胸に手を当てて考えてみれば、演奏の頭からケツまでフリー・インプロビゼイションとなると“訳わかんねぇ!”ってのが正直な気持ちかな?

Jazzに限らずあらゆる音楽が聴き手の受け取り方で如何様にも裁けてしまわれる訳だから・・・ってな感じで好みも十人十色って言い切ってしまえばそれまでだし、何も自分の好きな音楽を楽しむことに他人にとやかく言われたくもないし、ましてや趣味の範疇だから楽しくない思いをしてまで聴こうとは思わないや!って、なっちゃう・・・のですが、皆さんはどう思われますか?

下世話な例え話・・・、う~ん、こんな話、女性の方もこのブログを読んでいますので、あまり大きな声(?)では喋れないのですが、ボクらの年代の男では昔から目の前に据え膳時の女が居て、その女が自分の好みでないときでも事におよべるかどうかという話題の時に、いわゆるその時に抱ける女なのか抱けない女かっての言い表す時の表現なのですが、“まったく気にせずにできる”とか“ハンカチを被せればできる”とか“ハンカチを被せても無理”って言い表し方があるのですが・・・。
おっと、変な方向に話しが飛んでしまうf(--;.・・・閑話休題・・・

いや~、例え話がよくないね:E 許されたし。
つまり、ボクが言いたいのは、Jazzを含めて音楽もそんなもんではなかろうかと・・・ね。
興味を持ち始めた若い頃はただ闇雲に我武者羅にしたい! おっとと、もとい! 聴きたい!とね。で、自分の好みが段々と確立してくると、やれ“ハンカチを被せればOK!”“ハンカチを被せても無理”とかの意識がね、邪魔するようになるんだよね。

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— posted by ティダ at 01:40 am       

エスター・フィリップス --CONFESSIN' THE BLUES--

今晩は久しぶりにアルバム・レヴューを!ってことで、
昔から大好きな“とてもアクが強くてネバっこいソウル・ブルース・ジャズヴォーカル”のコレクションからコレを!

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ボクが持っているCDジャケATLANTIC AMCY-1066

昔からこのエスター・フィリップスとかデラ・リーズといったアクが強くてパワフルなソウルレディが大好きなんですよね。

まっ、日本の女性ヴォーカルファンのなかではエスターとかデラは好き嫌いの筆頭にあげられるヴォーカリストではないかと、これまでもよく言われているようですが、ボクはその魅力に見事にハマったファンの一人のほうですね。

癒し系とかスムース系ヴォーカルを好むファンには信じられないかも知れませんが、一度ハマっちゃうと、もうこれなしにはヴォーカルなんて考えられないというぐらいに没頭し、夢中になってしまう魅力を感じてしまうんですよね。
何だろね・・・打ったことはないけどドラッグ的というか・・・おっと、こういった公序良俗に反するような表現はよくないか! そうだな・・・似たような症状でいうと嗜好物、例えばタバコとか酒とか、もっと拡大して言えば性癖とかもそうかな? とにかくそうした自分の嗜好への強度の欲求感情にピンポイント的にマッチングしてしまうと、わき目も振らずに気分をすごく昂揚させたくなる魅力なんだな。

で、このエスター・フィリップスのアルバム、ボク的に言えば彼女のベストアルバムではないかと思っています。
こんなにもソウルフルでブルース感たっぷりのジャズヴォーカルアルバムは今時のヴォーカル界では見受けられないんじゃないかと思うな。
エスターの唄はカサンドラ・ウィルソンのような低音の声質とは対をなす鋭い声質、まるでメタルマウスピースのアルトサックスの音色にも通じるような声質、ビブラート、メリハリのあるシャウト、それらがミックスされたエモーショナルな唄い方が最大の魅力かな。

このアルバム全部で11曲入っているのだが、前半の7曲がビッグバンドをバックにしたスタジオ録音で、残りの6曲が最後のブルースメドレーを含めてライブ録音というぐあいに一枚で2度美味しい感じでエスターの異なる魅力が味わえるのだが、どちらも甲乙つけがたい内容ですね。
ということで、いつもの今夜のお薦めの一曲です。
今夜はエスターのパワー炸裂の唄ではなく、逆の静のエスターも素晴らしいということで、ちょっと渋めで抑えた情感がたまらない2曲目のブルースバラッド“I WONDER”です。
フィーチャリングされたハーブ・エリスのシングルトーンのギターの絡み具合がとてもグルーヴィーなブルースフィーリングを醸し出しているんだな。
また他の曲にはソニー・クリスが絡んでたりとか、すごく美味しいアルバムだね。

       

— posted by ティダ at 11:55 pm       

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