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原口純子 --OPENING TIME 2007--

超久々に原口純子さんの話題を!
つい先日、一年ぶりに彼女の4作目となるNew Album「OPENING TIME 2007」がリリースされた。

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本作は彼女の第1作「OPENING TIME」(2000年)のリメイク盤となっており、1曲目の「風に吹かれて」から10曲目の「酒と太陽とBLUESと」まで前作の全てが新たにリメイクされた上に、新しい曲「心の扉」が加えられている。

普通、リメイク盤というと内容やサウンドの鮮度を考えるあまり、ミュージシャン本人やディレクターとかのアレンジ等は一工夫どころか二工夫もと欲張ってしまう傾向が多々あり、ボクのリスナーとしての過去の経験で言えば、結果的にはリメイク盤といわれる作品はオリジナルを凌駕するほどまでの作品に仕上がるなんてことはどんなジャンルの音楽でも数少ないと思っている。

では、純子さんの本作はどうかというと・・・、100%手放しで褒めちぎるつもりはないが、現在、ライブ活動を積極的に展開している今の純子さんのありのままの姿を端的に現わしている・・・、つまり、本作品の曲目はライブでもよく唄っている曲ということもあるが、曲間に純子さんのMCや会場内のノイズなどが効果音としてミキシングされていれば、そのまんま純子さんの普段のライブ会場であたかも聴いているかの錯覚に陥ってしまうほどに、雰囲気のある良い作品に仕上がっているとボクは思う。
このことは、おそらくライブ志向の強い純子さんの意向がストレートに出ていると思われる。
それはサウンドアレンジ面からも伺える。自ら爪弾くギターと一心同体となった弾き語りにバックを務める気心の知れたベースやギターのサイドメンの発するサウンドが純子さんの唄を最前面に浮かべ上がらせるよう、あくまでも控え目にサポートしている。

純子さんの魅力は前作のレビューでもボクなりの思いで書いたが、「いじらしいほどに切なき心を唄うバラードシンガー」というスタイルは、益々もって揺るぎのないものとなっていると思う。

純子さんの唄から浮かび上がる女性像・・・。
彼女の唄を聴きながらよく思うことがある。適切な言葉が思い浮かばないのだが、どの唄を聴いても、唄の数の分だけの女性の数は見当たらない。純子さんにしてみれば色々な恋のスタイルのラブソングだろうけど、なぜかボクには一人の女性像しか思い浮かばないのだ。

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— posted by ティダ at 11:44 pm       

戸谷重子 --戸谷重子+今田勝トリオ--

3週間ぶりのブログ更新だ。
ネタはあるのだが、ずーっと仕事に追われっぱなしで、夜になると精神的にクタクタで、キーボードを叩くよりも寝ることを優先してしまう状況が、続いてしまった。

さてさて、久しぶりの今晩は、LPでの72年の発売以来、CDでの復刻もならずに34年間の時を経て、去る11月にやっとCDとなって復刻発売されたアルバムが、先日、手に入ったので紹介しよう。
個人的にはCD化をずっーと待ちつづけていたヴォーカルアルバムで、超ハッピーな気分だ。

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戸谷重子+今田勝トリオ(紙ジャケット仕様)Link

  • アーティスト: 戸谷重子・今田勝トリオ
  • メーカー・販売: Sony Music Direct
  • アマゾン価格: ¥ 2,415
  • 売り上げランキング: 127,126位
  • リリース: 2006-11-22
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2006-12-21 エリア88Link
    rating:4/5ジャズボーカルの基本

表題の「戸谷重子 --戸谷重子+今田勝トリオ--」がそれだ。
オリジナルのLPは、現在は残念ながら、その制作活動をストップしてしまった日本のジャズレーベル「TBM(three blind mice)」から72年に発売されていた。
今回のCD化での発売はソニー・ミュージック・ダイレクトからで、CDとSACDのハイブリッド盤だ。

TBMというレーベルはボクは大好きだった。
ジャズというさして規模も大きくない音楽市場の内で、なんだかんだ言っても商業主義に走り、海外ミュージシャンならびにメジャーレーベルを取り扱う国内レコード会社とは一線を引き、国内ジャズミュージシャンのみのアルバム制作に力を注ぐ意気込みとそのポリシーが気にいってた。そして何よりも個々のアルバムの演奏内容の素晴らしさと、生々しい肉厚のある音質の良さが最高だった。

戸谷重子・・・このデビューアルバムの後は数枚のアルバムを残して引退しているから、今や伝説のヴォーカリストといっても過言ではないだろう。
同時期にデビューした中本マリとともに当時のTBMのヴォーカルアルバムの2枚看板的存在であったとの記憶がボクにある。
当時、一般的には笠井紀美子や中本マリに人気があったような気がしたが、ボクはどちらかというと戸谷重子の独特のブルースフィーリングが好きだった。
彼女の歌は本来のジャズヴォーカリストの発音や歌い方とも異なるし・・・聴きようによってはジャズヴォーカルでないような気もする。今もアルバムを聴きながら、このレビューを書いているのだが、やはり、昔、LPを買って聴いてた時と同様にそう思ってしまう。
でも、俗に言うブルースやジャズの持つ黒っぽさ・・・とは異なるが、彼女の歌からはそれらと共通するようなサムシングが何かしら強く感じられるのだ。
多分にボクが彼女をお気に入りなところは、それだね。
考えてみれば、これまた大好きな酒井俊やニーナ・シモンの歌の世界に合い通じるエモーション&サムシングなんだな・・・、ジャズヴォーカルという範疇だけでは捉えてはいけないのかも知れないね。

アルバムの内容については少しだけ。
戸谷重子のヴォーカルもさることながら、今田勝のオルガンもブルースフィーリングたっぷりで最高にイイね。ベースの福井五十雄、ドラムスの長芝正司もいいバッキングだ。ちなみに福井五十雄は昔、徳之島でライブをしてもらっている。
全曲ともにいいが、なかでも、聴きどころは2曲目の「ジョージア・オン・マイ・マインド」、5曲目、今田勝トリオの「ヘブン・フリーダム」、最後の「イエスタディ」だね。

    ※参考
  • LP three blind mise TBM-11 (1972.10)
  • CD Sony Music Direct inc. MHCP10029 (2006.11)

         

— posted by ティダ at 11:52 pm       

アビー・リンカーン -- THAT’S HIM! --

秋の夜長にヴォーカルアルバムの一枚でも・・・ということで、今晩はボクの大好きなアビー・リンカーンのアルバムをまずは古いのからこの一枚!

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ザッツ・ヒム+2Link

  • アーティスト: アビー・リンカーン
  • メーカー・販売: ビクターエンタテインメント
  • アマゾン価格: ¥ 2,520
  • 売り上げランキング: 167,067位
  • リリース: 1999-09-22
  • ジャンル・カテゴリー: CD

この1957年録音のアルバム「THAT'S HIM!」、アビーのヴォーカルをサポートするバックがソニー・ロリンズ(ts)、ケニー・ドーハム(tp)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、マックス・ローチ(ds)と、とにかく豪華で当時、乗りに乗っているメンバーで構成されている。

敬愛するビリー・ホリディの歌をエモーショナルに歌い上げているアビーの声もさすがに若くてハリがある・・・当たり前か!50年前だもんな。
アビーの情熱的でありながらも語りかけるような、時にはささやくような歌い方は、すでにこの20代半ば頃から形成されつつあるとうのも驚きだが・・・、ついつい心から聴き入ってしまいますね。
彼女のアルバムはほとんど持っていますが、近年のアルバムはこれまた年輪の刻まれた渋さのある語り歌で大好きなんだな。

ボクはロリンズのバラッド、とくにストレートでメロディアスなバラッドはサクソニストの中では絶品ものだと思っている。
このアルバムでは若き歌姫アビーの歌伴ながらも、それこそ太く逞しい腕でアビーを優しく包み込むようなテナーがとても素晴らしいのだ。
アルバム冒頭のロリンズの太いテナーで始まる「STRONG MAN」なんて曲は、まるでアビーがロリンズのことを歌っているのでは?なんて思ったりするのはボクだけだろうか?

他の共演者も名演だね。ケニー・ドーハムのしっとりとしたペットの音といい、ウィントン・ケリーの転がるような美音のピアノ、ポール・チェンバースの堅実ながらもメリハリのきいたベース、マックス・ローチのブラシワークと聴きどころが一杯!
一流どころがバッキングすれば、かくありきという最高のヴォーカル作品に仕上がっており、若い頃のアビーの傑作アルバムというのも頷けるな。

それにしても、ジャケットの写真を見て思うが、後に映画俳優にもなったいうアビー、確かに愛くるしい美人だね。共演しているマックス・ローチと結婚したのは、確かこのアルバムの後だったかな。

     

— posted by ティダ at 05:32 pm       

ソニー・クリス -- GO MAN!--

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ゴー・マンLink

  • アーティスト: ソニー・クリス
  • メーカー・販売: EMIミュージック・ジャパン
  • アマゾン価格: ¥ 1,835
  • 売り上げランキング: 267,956位
  • リリース: 1995-06-28
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2005-09-19 himelove1025Link
    rating:5/5ジャケ、内容ともに最高!
    2003-05-22 さばLink
    rating:5/5ゴーマン女のノーパン姿に思わず大コーフン!

このアルバムも時に無性に聴きたくなるうちの一枚だ!
LP時代は「インペリアル」というレーベルがマイナーということもあり、オリジナル盤はもちろん国内盤にしても発売数量が少なかったのか、いわゆる「幻の名盤」の一枚としてモテはやされていた。
このアルバムをボクが入手したのは、Jazz喫茶をやってた当時、鹿児島「パノニカ」のオーナー中山さんから譲ってもらったうちの一枚としての記憶がある。相当、回していたようで、ジャケットなどはボロボロの状態だったな。
今ではCDでも継続して発売されているところをみると、クリスファンは結構多いとみえる。

クリスのアルトは軽くてチャルメラのような甲高い音で吹きっぱなしでとか、チャーリー・パーカーもどきでとか、ソニー・クラークが参加してるから価値があるんだよとか、このアルバムに関してのそんな風評は昔のLP時代から見聞きしてはいるが、実際のところどうなんだろうか?
まっ、別に他人の評価を聞いたからってボクの好みが変わるわけではない。ボクにとってはクリスも好きなミュージシャンの一人なのだ。

さてさて、この「GO MAN!」、クリスの代表作であるところは、誰しも異存はないだろう!・・と思う。
若きソニー・クラークが参加してるから名盤になった?・・・確かにソニー・クラークはこのアルバムでも凄くいい演奏はしてはいる。が、ボクは「ソニー・クラークも」と思っている。
ここまで書いてて、同じようなことを思ったアルバムがある。
確かアート・ペッパーの昔の音源として発掘されたライブのアルバムでもソニー・クラークが参加してるのがあった。同様にソニー・クラークが参加してのセッションだから・・・云々・・・という感じの評だったかな?
あっ、誤解を招くといけないから言うけど、ボクはソニー・クラークも好きなんだよね。

何が言いたいかって?
某菓子メーカーのキャラメルじゃないけど「一粒で二度美味しい」ってこと。
つまり、ミュージシャン同士が自分の持ち味をしかっりと出し合って、互いの演奏を際立たせているからこそ、最高に味わいのあるアルバムに仕上がっているんじゃないの?ってことかな。
ソニー・クラークの暗めのブルージーなピアノに対して、ちょっとミスマッチング的な感がするクリスの演奏だけど、しゃかりきに吹き切っているだけじゃなくて、すごくソウルフルかつ哀愁というか泣きフレーズが入ってて、案外とクラークのピアノの音色にマッチングして、お互いに浮かび上がらせていると思うけどね。
それに、クリスがチャーリー・パーカー直系のアルト吹きであることは確かだけど、このアルバムのクリスは、決してパーカークローンではないと思うけど・・・違うかな?

まっ、ソニー・クリス聴いたことない人は1曲目の「サマー・タイム」から聴いてみてよ。エエよ!

 

— posted by ティダ at 09:17 pm       

ジョージ・ラッセル -- Ezz-thetics --

このアルバム、そんなに頻繁に聴いているのではないが、無性に聴きたくなる時がある。
ボクのその「無性に聴きたくなる時」というのは、過去を振り返ってみると、はっきり言って情緒不安定だった時が多い。
情緒不安定になる原因は・・・まっ、女とか仕事とか色々あったのだが・・・、大酒をかっくらっいながらヴォリュームを思い切り上げて聴いていたりしてた時が多かったアルバムである。

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エズセティックス(紙ジャケット仕様)Link

  • アーティスト: ジョージ・ラッセル・フィーチャリング・エリック・ドルフィー
  • メーカー・販売: ビクターエンタテインメント
  • アマゾン価格: ¥ 1,800
  • 売り上げランキング: 357,046位
  • リリース: 2006-06-21
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2006-05-02 alfestaLink
    rating:5/5タイトルチューンの出来がすべてを語る!
    2005-10-28 菅章Link
    rating:5/5前衛のオーケストラゼーション
    2004-08-27 ナワトビLink
    rating:5/5あの有名曲がこんな形に・・・

昔、LPで聴いていたときのことだが、盤の所々・・・というよりか、アルバム最後の曲「ROUND MIDNIGHT」だけが結構引っかき傷だらけになっていたのを思い出してしまう。
今はCDだからLPの時のようにプチップチッといった引っかきノイズは無いのだが、手放してしまったLPの時は、そうした引っかき傷のノイズも、これはあの時、このノイズはあの時なんて、妙に判るものだった。 まっ、それがボクの人生の節々だったことにもなるわけだが・・・。
まあ、このアルバムはそんなボクにとっては気付薬というか精神安定剤みたいな存在の手放せない愛聴盤なのかも知れない。
おっと、このアルバムのレヴューを書いている今はヘッドフォンで聴きながらなのだが・・・、ということは・・・今は情緒不安定か??

ピアニストであり作曲家&アレンジャーでもあるジョージ・ラッセルの率いるSextet(6人編成)によるこのアルバム、ボクが薦めたいのは、リーダーのジョージ・ラッセルの鬼才ぶりもさることながら、とにかくもエリック・ドルフィーが凄いからなのだ。

1961年に録音され、RIVERSIDEレコードから発売されたこのアルバム、現在もCDでも発売されている。

「EZZ-THETIC」、アルバムタイトル曲。アップテンポのスリリングな演奏だ。
エリック・ドルフィーのアルト、ドン・エリスのトランペット、デイブ・ベーカーのトロンボーンによる3管フロントによるアンサンブルからデイブ・ベーカー、ドン・エリス、エリック・ドルフィーと個々のアドリブに入っていく。
デイブ・ベーカーもドン・エリスも素晴らしいが、贔屓目に聴いてもエリック・ドルフィーのアルトの一音が出た瞬間に音の空間が一気に緊張感に満ち溢れるのが感じられ、心を掻きむしられる。

「NARDIS」、マイルス・デイビスの曲。叙情豊かな演奏に仕上がっている。
エリック・ドルフィーがこの曲ではバス・クラリネットで演っている。ドルフィーのバスクラ、叙情さの中にも何か妖しげというか心の不安感を醸し出させてしまうような感じに受け取るのはボクだけの感情なのか・・・。

「LYDIOT」、ラッセルの曲。3管フロントのアンサンブルに続いてのラッセルのピアノがいい。ステファン・スワローの熱の入ったウォーキング・ベースも心地よいが、やはりドルフィーのアドリブに入ると短いながら空気が変わる。

「THOUGHTS」、ミステリー&サスペンスの映画の1シーンを思い出させるような曲だ。短いアドリブながらドルフィーのバスクラが最高にイイ。

「HONESTY」、デイブ・ベーカーの曲。間と変調、ラッセルのアレンジャー魂? よくわからないが彼が唱えるリディアン・クロマティックなる音楽理論というのから成り立っているアレンジ曲なのだろうか?

「ROUND MIDNIGHT」、言わずと知れたセロニアス・モンクの曲。
何やらカルト的なイントロから入るが、ドルフィーのソロがフィーチャーされたこの曲、このアルバムの中では一番好きな演奏だ。
まさに真夜中の暗闇から徐々に響き浮び上がってくるドルフィーの魂のサウンド・・・呼応するかのように叫ばずにはいられなくなるほどの感情の反面、深く抑制し、咽び泣いてしまいたくなる感情にもなってしまう・・・聴くたびに心の中のざわめきを掻きむしられる気がするのは何故だろうか?

    ※参考
  • LP:Riverside 9375
  • CD:Riverside OJCCD-070-2(ボクの手持ちの輸入盤)

   

— posted by ティダ at 12:34 am       

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