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宮沢 昭 -- NOW'S THE TIME --

明日から仕事。夜は成人祝い(徳之島では5日)があるから、明日の分として正月休で元気な今晩の内に更新しようかな?なんちゃってね;v)

さて、ここんところ拙ブログのアルバムレヴューは和Jazzモードとなっていますが、今夜も引き続き和Jazzからこの一枚を!

miyazawaTHCD056
NOW'S THE TIME (THCD-056)
1. LOVE FOR SALE
2. NOW'S THE TIME
3. I REMEMBER CLIFFORD
4. NIGHT HAS A THOUSAND EYES
5. OLEO
6. ROCK-A-BYE YOUR BABY WITH A DIXIE MELODY
7. IF EVER I WOULD LEAVE YOU
8. DAYS OF WINE AND ROSES
9. EAST OF THE SUN
10. YESTERDAY
11. STRANGERS IN THE NIGHT
(1)--(5)
宮沢昭(ts,fl)、市川秀雄(p)、
寺川正興(b)、ジョージ大塚(ds)
(6)--(11)
宮沢昭(ts,fl)、世良譲(p)、原田政長(b)
長谷川昭(ds)、小西徹(g)、
川原正美(cabasa)、池田精紀(cga)、
川原実(tambourine)

本作のオリジナルは1960年代後半の国内Jazzを盛り上げるのに大きく寄与した“タクト”レーベルから同社ジャズシリーズの第3弾として'67年にリリースされている。LPとしてはその後、'73年にビクター音楽産業のRCAレーベルから別デザインのジャケットで再発され、CDでは'87年に“LOVE FOR SALE”と改題され発売されたが、以後、20年経った一昨年('07年)にして、やっとオリジナルジャケでの発売となった。
ちなみにボクはこの作品が“LOVE FOR SALE”と改題されCDで発売されていたのを知らずにいて、恐らくCD化の可能性は少ないであろうという思いから、RCA盤のLPを数年前にヤフオクで購入していたのだ。

というのも、もちろん宮沢昭のテナーが大好きだからなのだが、実はもう一つ理由があったんだよね:P
昔、Jazz喫茶してる時代にもRCA盤のLPは所有しておりまして、同盤B面の最後の曲“YESTERDAY”、これはかのビートルズの曲ですが、それを当時、独学で習いたて中のテナーで宮沢さんのように吹きたい一心から、夜、店を閉めた後の練習で繰り返し聴いてたことがあったんです。
まあ、今となっては懐かしい思い出ですが、そんな思い入れのあるアルバムですが、このアルバムが一昨年にCDでしかもオリジナルジャケでの発売を知ったときは超嬉しかったですね。

宮沢昭さんは日本を代表するテナーサックス奏者の一人でしたが、残念なことに2000年に逝去されてますね。
演奏スタイル的には初期の頃はソニー・ロリンズの影響が色濃く、後期にはジョン・コルトレーンのモード奏法とかを取り込みながら自己のスタイルを築き上げてきたともいえるでしょうか。本作品は宮沢さんのそうした流れで考えれば、もうこれは当時の日本のロリンズ!と言ってもいいぐらいかな。

ということで、久しぶりのお薦めの一曲となるわけですが、ロリンズの影響とくれば5曲目の“OLEO”となるわけですが、今夜はそれよりも宮沢ロリンズ節炸裂の7曲目“IF EVER I WOULD LEAVE YOU”をお薦めします。カリプソリズムをバックに宮沢さんのテナー豪快に吹きまくってます!惜しむらくは3分45秒ぐらいでフェードアウトになってることかな。恐らく当時の録音時には結構長い時間の演奏だったと思われます。現在のデジタル録音作品だったら丸々入っていたろうにと思うと残念ですね。
おまけ:続く8曲目の酒バラもリリカルなスローバラッドで最高っす!

 

— posted by ティダ at 12:52 am       

田村 翼 -- YOU AND ME --

本作は田村 翼さんの3rdアルバム。オリジナルはLPとして、1979年、前作(2nd)の“JAZZ PRESTIGE”の半年後にトリオレコードよりリリースされている。現在はアブソードミュージック・ジャパンLink から翼さんのトリオレコード時代の全アルバムの中の一枚としてCDで復刻再発売(08年6月25日)されている。

you_and_me
YOU AND ME (Aug. 1979)
CD(AMJ ABCJ-484)
1. Blues Bank
2. All the Things You Are
3. Easy Living
4. You and Me
5. Straight Flash
6. Willow weep for me
7. Green & Peace
8. Hamps Blues
田村翼(p)、レッド・ミッチェル(b)
ドナルド・ベイリー(ds)

オープニングを飾る“Blues Bank”の翼さんの一音だけで白を基調としたモノクロジャケットとはまったく逆の黒さとグルーブを感じてしまい、前作(2nd)“JAZZ PRESTIGE”とはまた異なった興味を抱いてしまう。
“JAZZ PRESTIGE”と同様に本作でもバックにレッド・ミッチェル(b)とドナルド・ベイリー(ds)とネイティブなミュージシャンを迎えてのセッションバンドだ。
翼さんのピアノタッチは変わらないように聴こえる・・・が、なぜだかブルース感とグルーブ感を何時もに増して強く感じる。
アルバム全体がそうだ。
これはやはりハンプトン・ホーズ(p)トリオの全盛時代にベースを弾いていたレッド・ミッチェル(b)の参加があってこそ漂い浮かび上がってくる色合いなのか。
ホーズを敬愛するピアニストの一人だという翼さん、かたやホーズのピアノを知り尽くしているミッチェル。このセッションはホーズが天国から巡り合わせるべくして翼さんとミッチェルを巡り合わせたのかも知れない。

また本作で翼さんは1stアルバムと同様にブルージーなオリジナル楽曲を3曲(1・5・7)提供している。オリジナル曲を聴く付け、凄腕のプレイヤーとしてのみならず作曲家としての才能にも、もっと評価があっていいのではないかと思ってしまう。

一曲目は“Blues Bank” 翼さんのオリジナル作。翼さんといい、ミッチェル、さらにベイリーといい、このゆったりとした中にもうねるような強いグルーブ感のある演奏に思わず自然に身体を揺らしてしまう。
二曲目は“All the Things You Are” ジェローム・カーン作。Jazzミュージシャンが好んで演る曲の一つでしょうか。聴いてるだけでもコードチェンジの多さや転調有りーので複雑そうな楽曲のようですが、原詩にあるような若々しいリリカルな感情の翼さんのピアノに惚れ惚れしますね。
三曲目“Easy Living” ラルフ・レインジャー作のスタンダード。素敵なバラッドです。ベイリーのブラシワークのソロ、ミッチェルのベースソロも絶妙でいいですね。
四曲目は“You and Me” レッド・ミッチェルのオリジナル曲で本作のタイトル曲。ミッチェルの自ら唄うように弾くメロディアスなベースがすごくたまりません。ハンプトン・ホーズに奉げたというこの曲。ミッチェルは翼さんのピアノにホーズの姿を見たかも知れないですね。

五曲目“Straight Flash” 翼さんのオリジナル曲。曲名の如くストレートなファストテンポな曲です。リフを聴くと翼さんがバッパーというのがよくわかる曲ですね。ベイリーの煽りまくるドラムに乗っかった三位一体の演奏は凄い!
六曲目は“Willow weep for me” スタンダード中のスタンダードと言ってもいい曲ですね。アン・ロネル作。スローなバラッドですが、翼さんのピアノ、ミッチェルのベースともにすごくブルージーでスケールの大きな演奏が魅力です。
七曲目“Green & Peace" 翼さんのオリジナル曲。出だしとエンディングは軽やかなボッサ、中途はブルースフィーリングたっぷりの4ビートに。一粒で二度美味しい曲(^^;)。翼さんの持ち味であるブルージーさが強く伝わってくる演奏です。
クロージング曲は“Hamps Blues” タイトルどうりハンプトン・ホーズの作。翼さんのアクの強いブルージーな演奏を聴くと、もはやホーズの曲だからということではなくて翼さんそのものの個性が故のフィーリングに満ちているとしか言いようがないな。

聴くにつけ何時も思うことですが、やはり素晴らしいピアニストです。

     

— posted by ティダ at 08:35 pm       

久万正子 -- BLACKBIRD --

来る1月21日に全国発売される久万正子さんの新作(3rd)アルバム“BLACKBIRD”を今年初のアルバムレヴューとして紹介しましょう。

blackbird
BLACKBIRD ((BTR 001)
1. Why don't you do right
2. I love you, Porgy
3. Willow weep for me
4. I was doing all right
5. Superstar
6. Gee baby ain't I good to you
7. You've changed
8. Moon over Bourbon Street
9. Gloomy Sunday
10. Bye bye blackbird
11. If you go away
久万正子(vo)、田村 博(p)、津村和彦(g)

本作は前作(2nd)“Sleepy Blue”(拙ブログでの紹介記事Link )からちょうど1年ぶりのアルバムとなる。
“Sleepy Blue”を聴いたボクが久万さんの虜になり、その後、個人企画ライブとして久万さんと交渉を重ね、昨年の11月9日~11日に渡って久万正子 奄美ライブツアーLink として奄美大島、喜界島、徳之島の奄美3島で開催したことは、ここを訪れていただいている皆様には記憶に新しいかと思います。
なぜ“Sleepy Blue”からライブ企画そして実行に至ったのかは、最大の理由はもちろん素晴らしい久万さんのヴォーカルに虜になったからですが、それ以上に「久万さんをもっと聴きたい!」という心からの欲求に動かされた・・・、つまり“Sleepy Blue”の収録曲数ではボクは満ち足りなかったというのが最たる気持ちでした。
その収録曲数が少なめだったことは、奄美ライブツアー時に久万さんご本人から聞いたところによりますと、録音場所だった新宿のジャズクラブ“J”で録音中の不意の電源トラブルが原因だったようですね。
しかしながら「災い転じて」と言えば久万さんに怒られるかも知れませんが、“Sleepy Blue”の収録曲数の少なさは、逆に久万さんファンやヴォーカルファンにとっては「もっと聴きたい!」というボクの気持ちと同様な欲求心を起こさせるほどの素晴らしい作品であることを確信させたのではないかと思っています。

では本作“BLACKBIRD”の話題に移りましょう。
出来たてのホヤホヤのCDが数日前に久万さんから送られてきました。公式発売の前に新作を聴けるなんて、プロの評論家でもないボクにとっては天にも上るほどの嬉しい気持ちで一杯です。
本作の録音は久万さんの復帰の原点ともいえる場所、そして歌い手として最も自然体で居られるであろう宮崎市のJazzSpot“ライフタイム”Link で昨年の9/21,22に収録されている。
メンバーは“Sleepy Blue”と同じく久万正子(vo)、田村 博(p)、津村和彦(g)だ。
`昨年11月の奄美ライブツアーでも感じたのだが、このユニットは歌い手+歌伴という従来のよくあるヴォーカルバンドスタイルではなく、曲目毎に田村さん、津村さんの個性をもふんだんに取り込んだ三位一体形のセッション的トリオであるところが、ボクは従来にない大きな新鮮さと魅力を感じている。
それは収録されている曲目からも伺い知れる。単なるJazzヴォーカル作品としての企画ではなく、スタンダードやブルース、ポップス曲などなど、三者がJazzだけに拘らずにそれぞれが、今、こう唄いたい、こう演りたいとの思いを合致させたスタイルを出しているからだ。

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— posted by ティダ at 02:12 am   commentComment [2]      

田村 翼 -- JAZZ PRESTIGE --

本作は田村 翼さんの2ndアルバム。オリジナルはLPとして1979年にかつてのトリオレコードよりリリースされた。現在はアブソードミュージック・ジャパンLink から翼さんのトリオレコード時代の全アルバムの中の一枚としてCDで復刻再発売(08年6月25日)されている。

jazz_prestige
JAZZ PRESTIGE (Jan.1979)
CD (AMJ ABCJ-483)
1. Take the A Train
2. The Nearness of You
3. Blue Bossa
4. On Green Dolphin Street
5. Satin Doll
6. Black Orpheus
7. Sonnymoon for Two
田村翼(p)、アンドリュー・シンプキンス(b)
フランク・ガント(ds)

翼さんは1977年にリリースされた前作1stアルバム“BALLAD FOR HAMP”では2曲のオリジナル楽曲を織り交ぜてのアルバム作りで、ピアニストとして懐の深さと素晴らしい演奏を提供していたが、2作目になる本作では、ライナーノーツによるとオール・アート・プロモーションの石塚氏の計らいで、当時、来日中だったモンティ・アレキサンダー(p)のサイドメンとして同行してきたアンドリュー・シンプキンス(b)とフランク・ガント(ds)の二人を迎えてのセッション作品として作り上げている。

さて、本作の曲目を見てみよう(左記参照)。まさにアルバムタイトル“JAZZ PRESTIGE”というネーミングが示すとおり、あらゆるJazzメンたちによる数々の名演が残されているJazzファンなら誰でも知っている名曲中の名曲ばかりで構成されている。
そんな訳で本作の翼さんの演奏を聴かないで曲目だけで判断すると、ややもするとJazzピアノ名曲集的な、いわゆるJazzピアノ入門盤とかBGM ピアノJazz的な安直な企画盤にすら感じさせるポピュラリティなJazzアルバムに受け取られがちなのだが、翼さんの演奏を実際に聴けば、それらの安直な企画物とは全く比較することすら必要のない完全に一線を成すJazzピアノの王道を極めた素晴らしい作品であることがすぐさまに判るのだ。
これは取りも直さず、翼さんの演奏スタイルを熟知している石塚氏のディレクターとしての手腕の高さ、そして何よりも翼さん自身もこれらの名曲を常々から弾きこんでいることから来るこなれた解釈ではなく、セッションメンとして迎えた凄腕実力者シンプキンスとガントの二人からインスパイヤされたJazzメンとしての気骨と熱い魂でのアプローチと解釈で展開された演奏であるが故の賜だと思うのだ。
ディレクター石塚氏、田村翼、シンプキンス、ガント、4者の見事なコラボレーションの結果が全ての演奏に伺える本作品は、バップ・ピアニストとしての翼さんの真髄を得るには最適なアルバムかも知れない。

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— posted by ティダ at 09:50 pm       

田村 翼 -- BALLAD FOR HAMP --

日付的には昨日になるが、一昨晩、書きましたとおり、合間を見て翼さんのアルバムを紹介していきたいと思います。
ということで、まずは1stアルバムの“BALLAD FOR HAMP”からいきましょう。

このアルバムのオリジナルのLP(TRIO PAP-9088)は確かボクがJazz喫茶を始める前に購入してた記憶がありますね。そもそもこのアルバムを購入したきっかけというのが、実は翼さんのアルバムだからということではありませんでした。当時、ボクが日本人Jazzベーシストの中ではお気に入りだった池田芳夫さんのベースが聴きたくて購入したアルバムだったのです。

ballad_for_hamp
BALLAD FOR HAMP (July.1977)
CD (AMJ ABCJ-482)
1. Au Privave
2. You Goto to My Head
3. For Carl
4. In the First Flight
5. Whisper Not
6. Softly as in a Morning Sunrise
7. Ballad for Hamp
田村 翼(p)、池田芳夫(b)、岡山和義(ds)

今もそうですが、ボクは昔から日本人Jazzマンの作品は大好きでした。そうした背景には当然のことながら、ピットイン等でのライブをよく聴いていたということからくる親近感と、あの当時でもまだ日本人Jazzのアルバムは軽く見る連中がいた中で、ボクはそうではないだろう、日本で育ったJazzも捨て難いほどに素晴らしい演奏が沢山ある気がしてたので、作品としてのアルバムも結構購入していたんですよね。

本作品もそうした流れで購入したアルバムですが、聴けば聴くほどに味わい深いアルバムでした。きっかけは確かに池田芳夫さんのベースであったのですが、聴くほどに翼さんのピアノにも強く惹かれていったんですよね。
アルバムの謳い文句「和製ハンプトン・ホーズ云々」はさておいても、翼さんの日本人離れしたブルース・フィーリングとスイング感、そしてメロディアスな演奏に痺れたわけです。

Jazz喫茶を開業してからも本作品はよくかけていましたが、「このピアニスト誰?」って問いかけるお客さんも多かったですね。またそうしたお客さんほど、日本人Jazzマンだと知るや否やなんだかんだ言いながらも驚きを隠せない表情をしていたことが、今でも思い出します。

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— posted by ティダ at 11:58 pm   commentComment [4]      

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