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ベン・シドラン --BOPCITY--

今晩は久しぶりに男性ヴォーカリストのを!
ボクが紹介するヴォーカルアルバムってのは、純然たるJazzヴォーカルのメインストリームモノからブルース、ソウル、ゴスペルに近いモノとか、あとはジャージーっぽい雰囲気モノとか様々なんだけど、
今晩紹介するのはジャンルで言えば・・・米国的に言うとAC(Adult Contemporary)ジャズって言ったほうが判りやすいかな?
まっ、ジャンルはさておいて、自分的にJazzを感じるアルバムを紹介してる・・・つまりボクの手持ちのアルバムからということなので、まんま「紹介=ボクの好み」って理解してもらえれば嬉しいですね。

ということで、今晩はコレ!

TEICHIKU 35PCP-2(廃盤)
1983年発売、既に25年経ってますが、全く古臭さを感じさせないとてもゴキゲンなノリノリのビ・バップヴォーカルアルバムです!
ベン・シドランはボクが説明するまでもなく、いわゆるピアノ弾き語りスタイルのヴォーカリストで、日本ではその唄い方に対して好き嫌いがはっきりするミュージシャンの一人と言われているようですが、ボクは大好きなヴォーカリスト&ピアニストですね。

ボクはこの傾向のヴォーカルアルバムって、結構大好きなんですよね。
アーバン・シティ・ジャズとでも言えばいいのかな、Jazzのエッセンスをセンス良く詰め込みクールで洒落たヴォーカルってのがね。ベン・シドラン以外にはアル・ジャロウとか、もうちょっと古めではボブ・ドロウとかね。
俗に言うスタンダードなJazzヴォーカルの王道ではないけれども、時代を反映した生きてるJazzヴォーカルを感じるとでもいうのかな・・・、何だろね。
Jazzが時代の流れの中で常に変遷してるリアルな音楽であるからこそ飽きがこないと・・・、つまりボクが言いたいのは、Jazzファンって音楽ファンの中でも結構固執して己の感覚で決め付けするような傾向が強い人が多いと思うんだな。
で、例えばJazzはハード・バップで終わったとか、フュージョンはJazzじゃない!とか・・・。
まっ例えは挙げれば限はないし、かく言うボクも好き嫌いは結構あるほうなのだが、基本的にはやはり「今のJazz」それこそブログのタイトルにもしてる「NOW'S THE TIME」の感覚で楽しめるのがJazzじゃないかと思うし、またそうでないと飽きて聴かなくなっちゃうんじゃないかと・・・Jazzをまともに聴き始めてから35年余り、未だに全く飽きがこないというのは、きっとソレだと思うんですね。

そういった意味合いで今晩紹介のこの“BOPCITY”など聴けば、'83年当時のNYのJazzシーンでのヴォーカルの先端を走っているのが、例えその場に居合わせていなくても何となく想像できるし、さらに本アルバムに参加してるミュージシャンを見ると、フィル・ウッズ(as)、マイク・マイニエリ(vib)、スティーブ・カーン(g)、エディ・ゴメス(b)、ピーター・アースキン(ds)と凄い面々がベン・シドランのヴォーカルとピアノをサポートしてる・・・、ボクはこれって、やはりベン・シドランの新しいJazzスタイルに共感してるからこそ共演してると思うんだよね。

ということでボチボチ眠くなってきたので、ここらあたりでいつものお気に入りのお薦めの一曲を紹介して終えましょう。
ボクのお薦めは3曲目の“It didn't all come true” ベン・シドランの自作曲です。
1曲目のマイルス作の“Solar”もフィル・ウッズのホットなプレイが絡んでたりとかあって捨てがたいのですが、やはりベン・シドランの真骨頂というか、日本の諺で言えば温故知新感覚とでも言うのでしょうか、ビ・バップを小粋な「今」のセンスで表現したヴォーカル&ピアノが素晴らしいですね!

 

— posted by ティダ at 03:46 am       

リズ・ライト --THE ORCHARD--

ボクのお気に入り、リズ・ライトの待望の3rdアルバムが発売された。
前作2ndアルバム“dreaming wide awake”から実に2年半ぶりの新作である。

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オーチャード~禁断の果実Link

  • アーティスト: リズ・ライト
  • メーカー・販売: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • アマゾン価格: ¥ 2,500
  • 売り上げランキング: 148,625位
  • リリース: 2008-02-06
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2008-02-25 かいこう最高Link
    rating:5/5これは「買い」ですね。
    2008-02-15 O3uLink
    rating:5/5大地のような声の魅力と、日本版ボーナストラック

それにしても本作もボクの期待を裏切らぬ、凄く聴き応えがあるアルバムだ。
1st、2nd、そして今回の3rdアルバムと、歌へのベーシックなスタンスがブレずに、より一貫としたスタイルに加えてアレンジ面で更なる魅惑を積み重ねながらヴォーカリストとしての確固たる地位を確立してきてるように思える。

前作のレヴューでも書いたが、リズ・ライトの魅力の一つにJazz&ブルース、ゴスペルやソウルといわゆる一つの音楽のジャンルだけに当てはまらない歌心のキャパの広さにあるのだが、どのスタイルであろうが彼女の歌になっているのが素晴らしい。
ボクには何となくニーナ・シモンの歌に対するあの一貫としたスタンスとスタイルと同様なものを感じてならないのだ。

ところでこの3rdアルバム、国内発売盤の場合は、サブタイトルとして“禁断の果実”というのが附加されているのだが、それに相当する曲が12曲目の“Strange”で、つい聴き入ってしまう歌なのだが、この曲、頭が2分の無音ブランクの後に歌が始まる・・・、本人の意向があってのアレンジらしいなのだが・・・ボクにはその意はわからない。

さて、今晩は何時もより行数が少なくて早めだが、ボクのお薦めの一曲といこう。
お薦めは7曲目の“Leve me standing alone”だ。
この曲、ゴスペルから派生したドゥーワップやR&Bスタイルがとても斬新に聴こえる。
バックコーラスを従えながら次第に盛り上がっていくリズのエモーショナルな歌といい、合間に入るジャジャーンと胸を掻き鳴らされる感じのギターといい、ドゥーワップからR&Bへと時代の変化を感じさせるような曲構成が聴いててたまらないな。
こんなアレンジはやはりアメリカならではなんでしょうね。

 

— posted by ティダ at 12:29 am       

久万正子 --Sleepy Blue--

先日、久しぶりに久万正子の1stアルバム“身軽な旅”を聴いてて、あっそういえばSJ(スイング・ジャーナル)誌の1月号に久万正子のNew(2nd)アルバムが十数年ぶりに発売!との広告が載っていたことを思い出したのだった。
で、早速、ネットで調べたら既に発売中になっていたので、いつものAMAZONショップで購入。
本日、届いていたので夕食後から何度も何度も聴いているのだ。

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スリーピー・ブルーLink

  • アーティスト: 久万正子
  • メーカー・販売: BARE RECORDS
  • アマゾン価格: ¥ 2,100
  • 売り上げランキング: 275,443位
  • リリース: 2008-01-01
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2008-04-26 トールLink
    rating:5/5絶妙な陰影を感じさせる歌声
    2008-01-06 ジャジイLink
    rating:5/5日本のジャズ・ヴォーカルに希望の光が

ということで、今晩は久万正子の実に1stアルバムから数えて17年ぶりの2nd新作“Sleepy Blue”を紹介しよう。
アルバムの詳細は上の画像(AMAZONショップ)をクリックすれば見れるので、ここではそこらへんのことは端折って、 ボクの感想を先に述べると、ずばり!渋くセンスのいいアルバムジャケットのとおりで、じっくり聴けば聴くほどに脳裏に様々な想いが浮び過ぎってしまうほどに味わい深いヴォーカルアルバムということだ。

彼女は1stアルバム発売後、長らく歌の世界から離れていて、1年半ほど前からライブステージで活動を再開したらしい。再開するまで歌を止めてた間は、ボク等には計り知れない様々な紆余曲折があっただろうと・・・そんな人生が何となく今回のアルバムの歌の背景に垣間見える気がする・・・Blues だよな。

kuma_1st
1st Album “身軽な旅" ' 91年発売 BareRecord DCI-15894(絶盤)

今回のNewアルバムには1stアルバムのタイトル曲“身軽な旅”と“Border Town”の2曲が再度入っている。
彼女のオリジナル曲“身軽な旅”は1stアルバムの中でも最も好きな歌だった。Jazzではなくロックスタイルだったが、そんなことはお構いなし。何が良いかというとメロディも好きだが、やはり歌詞なんだよね。
それに、少し投げやりで斜に構えた感じの歌い方が何故かしら心にグッとくるのがあったんだよね。

Newアルバムの“身軽な旅”・・・バックがピアノとギターだけと1stアルバムとは打って変わってシンプルなのだが、彼女がこれまでの人生の旅を振り返っているようにすら受け取れる感が・・・とでも言うのかな?、エモーショナルさと抑圧な心が入り混じったような歌いっぷりの・・・そのブルージーさには、もうたまりません。ボクKOです。

そんなこんなで、ボチボチといつもの如くこのアルバムの中からお薦めの一曲を!
今回は彼女の重要な持ち味の一つともいえる、日本語による歌詞の歌から・・・そうですね、先に述べた“身軽な旅”が当然、候補になるのですが、今夜は特別偏ということで・・・ずばり!アルバム最後の7曲目の“逢いたくて逢いたくて”です。

この歌はボク等の年代ならもう言わなくてもお判りかと思うが、そう昔、園まりが品のいいお色気ムードで歌って大ヒットしたあの歌謡曲です。
オイオイっ、なんでよりによって歌謡曲なんだよ!ってか!

まぁまぁ、オレはJazzしか聴かねえんだよ!なんて言わずにさぁ、とにかく、ボクに騙されたと思って(とは言っても好みは十人十色だから・・・責任は持たんけど^^;)もいいから久万正子のこのアルバム買って、“逢いたくて逢いたくて”を聴いてごらんって!
せつなさといじらしさと愛くるしさのブルース歌謡がすごくたまらないんだよね。
ちなみに誤解を招くといけないから書くけど、今回のこのNewアルバム、記事では紹介していないけど、Jazzナンバーの曲もググッときますよ!

     

— posted by ティダ at 01:09 am       

安富祖貴子 --マブイのうた--

あっという間に今年も2ヶ月が過ぎ去ってしまった。
先日、レストアが一通り完了したスピーカーSANSUI SP-G200改、夜な夜な鳴らしっぱなししていることもあって、だいぶエージングされてきたようで、ウーファーもタイトな中にもしなやかさが出てきてるし、トゥイーターも硬さが少しずつ剥離してきてこなれてきたような気がするね。

さて久しぶりのアルバムレヴュー、今晩は国内女性Jazzヴォーカリスト、それもボクの最近のお気に入りの若きヴォーカリストのアルバムを紹介しよう。

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マブイのうたLink

  • アーティスト: 安富祖貴子
  • メーカー・販売: エム アンド アイ カンパニー
  • アマゾン価格: ¥ 3,000
  • 売り上げランキング: 118,673位
  • リリース: 2007-02-21
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2008-01-27 sasabonLink
    rating:5/5歌はハートで歌うもの
    2007-05-14 トールLink
    rating:5/5比類なき歌声
    2007-02-15 ファイブスポットLink
    rating:5/5心の底を震わせる

安富祖(あふそ)貴子。一昨年の今頃、沖縄からキラ星のごとく国内Jazzヴォーカル界に輝きだし、一気にヴォーカルファンを唸らせ、注目を浴びている新星ヴォーカリストだ。
本作品は2006年3月に発売された処女作“魂(Kon)”に続く2作目として、昨年2月に発売されている。
ちなみにタイトルの“マブイ”とは沖縄の方言であるが、ボクが住む徳之島でも同じ読み方の方言がある。徳之島で“マブイ”といえば、その意味は“幽霊”とか“魂”を指す。
沖縄でも意味合いは同じだとは思うが、本作品では恐らく後者の“魂”を意味してるのだと思う。

処女作も“魂”、本二作目も“魂”。二作連続で聴けば「なるほど!」っと、気合・・・つまり彼女の迸る“魂”の塊が身体全身に伝わってくのだ。
スピーカーから飛び出してくる彼女の歌声は、ジャケットの何となく童顔が残っている現代的なお嬢さんの写真とは裏腹に野太い日本人離れした声質もそうだが、何よりもその声量ったぷりなソウルフルでエモーショナルな歌いっぷりに、つい思わず惹き込まれてしまう。

処女作、この二作目と良く聴いているのだが、聴けば聴くほどにボクの大好きなD.D.ブリッジウォーターとダブってくる。
Jazzやブルース、ソウルなどといったジャンルがミックスされた独特なリズムの乗り方やダイナミックなパンチ力のある唄い方、そしてバラッドでも曲調に流されるのではなくオリジナリティさが伺えるエモーショナルな唄い方さえも、どことなくD.D.のエモーショナルさに合い通じるような気がしてならない。
CDでさえ、その堂々たる迫力ある歌いっぷりが堪能できるのに、ライブではもっともっと凄いだろうなって予感がするんだよね・・・残念ながら彼女のライブは一度も行った事が無いんだな。

ということでいつもの如く、ボクのお気に入りの一曲は9曲目のホレス・シルヴァー作の“SONG FOR MY FATHER”だ。
彼女がオリジナリティさを既に持っているJazzヴォーカリストとしての片鱗さが伺い知れる歌だと思う。

しかし、こうして沖縄から輩出されるミュージシャンの素晴らしさは、何だろう?なと常々思う。
ベテランのヴォーカリスト与世山澄子といい、この安富祖貴子といい、本土のJazzヴォーカリストとは何か異なるのだな・・・。

 

— posted by ティダ at 09:52 pm       

ミリー・ヴァーノン --Introducing--

先日の大阪での「再会」話しの続きですが、今回はモノとの再会話しです。
大切な人と4年ぶりに再会した翌日ですか、彼女の厚意でその日も昼以降から夕食まで付き合っていただけることになりまして、 昼過ぎの待ち合わせの時間まで、ボクは梅田のタワー・レコードでCDを物色していました。

で、ヴォーカルものの陳列棚であるヴォーカリストのモノと20年振りに再会しちゃったんです。
それが、今晩、紹介するミリー・ヴァーノンの“Introducing”です。

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イントロデューシングLink

  • アーティスト: ミリー・ヴァーノン
  • メーカー・販売: ミューザック
  • アマゾン価格: ¥ 2,200
  • 売り上げランキング: 16,525位
  • リリース: 2007-03-07
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2010-07-10 トモLink
    rating:5/5マン・レイの写真のようなジャケット
    2009-10-25 キラキラ星☆Link
    rating:4/5向田邦子さん好きで・・
    2008-02-08 グズグジLink
    rating:3/5ちょっと好みからは外れました・・・
    2007-05-07 アマゾンっこLink
    rating:5/5大人の曲。
    2007-03-23 ぶりゅーなりLink
    rating:5/5しっとりとしています

この作品には結構想い入れがありました。
昔、島でJazz喫茶をやる前の東京時代、Jazzヴォーカルに興味を持ち始めた頃ですから、そうですね30年前以上になるでしょうか、どこのJazz喫茶だったかは記憶が定かではないのですが、このLPがかかっており、そこはかとない哀愁感漂う唄い方が当時のボクのある出来事での喪失感に重なって、この上なく気に入り、自分の手元にもと思い、そのJazz喫茶から出た後にレコードショップに買いに行ったのですがモノは無く、しまいには中古レコードショップまでも行きましたが、やはり、ありませんでした。

結局、記憶の一片として残ってた作品でしたが、その後、島に帰ってきてJazz喫茶をやるようになってから、'80年頃だったと思いますが、SJ(スイングジャーナル)誌で国内盤で発売されることを知り、即購入したLPでしたね。

この作品、STORYVILLEのオリジナルLP盤は'56年ですから、レーベル・メーカーとの契約の問題でしょうが、国内盤での発売には20年近く経てからですが、その時のキャッチ・コピーがいわゆる“幻の名盤”だったけど、そんなことは抜きにしても、購入後は確かにボクにとってもヴォーカル作品の中では座右の一枚になっており、店でも夜はよく掛けてましたね。
その後、諸事情がありましてJazz喫茶を閉店することになった時には、ほんの数枚のサイン入りのLP以外のLPは全て処分し換金したのですが、この作品もその手放してしまった一枚だったんです。

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— posted by ティダ at 01:59 am       

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