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クリス・コナー -- CLASSIC --

先日(8/29)、大ベテランJazzヴォーカリストのクリス・コナーさんが亡くなられましたね。1927年生れ、享年81才。とても大好きな女性Jazzヴォーカリストの一人でした。

今夜はクリス・コナーを偲んで、彼女の幾多とある作品の中から一枚、紹介しましょう。
クリスの作品は結構、所有していますが、今夜紹介するのは'87年にファンタジー・コンテンポラリー・レーベルより発売された“CLASSIC”です。

実は記事を書くにあたって、どの時代の作品を紹介するか迷っていました。クリスの昔の作品・・・となれば、ファンの誰しもが昔のベツレヘム、アトランティック時代の名盤がパッと頭に思い浮かぶかと思います。
ボクもそんな一人で、最初は手持ちのCDの中から、メイナード・ファーガソン楽団をバックにした“TWO'S COMPANY”('61年 ルーレット)を紹介しようかなと思ったのですが、ネット上で見てみますと、案外と後年のクリスの作品の話題が少ないんですよね。

chris_classic
“CLASSIC” '86年8月録音
ビクター音楽産業 VDJ-1068
1. LET'S FACE THEMUSIC AND DANCE
2. LAURA
3. SWEET HAPPY LIFE
4. IN LOVE VAIN
5. LOVE MEDLEY
6. THENEARNESS OF YOU
7. TEN CENTS A DANCE
8. BLAME IT ON MY YOUTH
9. BRAZIL
10.WE'LL BE TOGETHER AGAIN
11.LET'S TAKE THE LONG WAY HOME

ということで、今夜は誰しもが取り上げるであろう昔の時代の作品ではなく、ボク的に彼女のCDの中でも聴く頻度の高い作品の中から、かつ後年の作品の一つである“CLASSIC”を紹介することにしました。

本作品は'86年の録音ですから、クリスが59才のときの作品ですね。現在のボクの年代になりますか。
ボクはクリスの若い頃の、つまりベツレヘムやアトランティック・レーベル時代のビッグ・バンド育ちの歌手ならではのスイング感、そしてゾクっとするような魅力のあるクールな歌唱も大好きなのですが、本作品のように60才になろうとするクリスの歌唱・・・Jazzヴォーカリストとして歩んできた人生が垣間見えるような円熟味と情感のある唄にこそ、より大きな魅力を感じます。

アルトサックスとトランペットの2管フロント編成のコンボをバックにした本作品“CLASSIC”。そのタイトルが示すように何れの楽曲も'20年代から'40年代にかけての歌曲で構成されていますが、内容は、まるで全ての楽曲がクリスのためにあるかのような、ハイセンスでモダンなスインギーさとドライブ感、クール&エモーショナルなバラードソングといったように、クリスの魅力の全てが凝縮された最高の作品になっています。
また、クリスは本作品をリリースするまで、リーダー作品としては8年のブランクがあったようですが、本作品はそうした影は微塵も感じさせないほどに、これぞクリス!クリスならでは!の素晴らしい作品だと思います。クリスファンのみならず、女性Jazzヴォーカルファンにとっても必聴の作品ではないかな。

最後にバックを務めるメンバーを紹介します。
パキート・デリベラ(as)、クラウディオ・ロディッティ(tp,flh)、リチャード・ロドニー・ベネット(kbds)、マイケル・エイブニ(kbds)、ルーファス・リード(b)、アキラ・タナ(ds)。
パキート・デリベラの南米人らしい熱情的なアルトサックスは、クリスの歌唱に何某かのエッセンスを振り掛けるがごとく妙にマッチしてて、曲によってはクリスのクールさをより引き立て、エモーショナルな曲ではクリスの高揚感をさらに際立たせるような素晴らしい演奏ですね。

 


— posted by ティダ at 01:36 am   commentComment [7]  pingTrackBack [0]    

石黒ケイ -- アドリブ --

年季の入ったオジサンJazzファンの皆さん方(ボクもそうだけど;v))なら記事タイトルを見ただけで、あーーっ、あれかーー!なんちゃってね:E
何やらディスプレイ越しに「オイオイ、まさかこのアルバムをJazzアルバムとしてレヴューする気かい?」なんて声が聞こえてきそうな気配がするんだけど・・・。
そんなふうに思われるとボクだって恥ずかしいんだい!って、ついつい訳もなく心にもないことを言いたくなるんだよね。(++!)

そう、心にもないことなんだな。はっきり言うね!
ボクはこのアルバムがジャズ歌謡って言われようが、理屈抜きに昔から大好きなんだな。
って、ここまで書いたのは良かったけど、~30代までのJazzファンの皆には何のことやらさっぱりわからないかな?f(--;

item

アドリブ(紙ジャケット仕様)Link

  • アーティスト: 石黒ケイ
  • メーカー・販売: ビクターエンタテインメント
  • アマゾン価格: ¥ 2,500
  • 売り上げランキング: 8,169位
  • リリース: 2008-09-24
  • ジャンル・カテゴリー: CD
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2008-09-27 vigorLink
    rating:5/5復刻ありがとう♪ 何もかもがすごい!(ジャズ巨匠演奏・曲・美声・作詞作曲家陣)

このアルバムがLPとして発売されたのが1980年、今から29年前。当時、ボクは島でJazz喫茶を営んでいまして、このアルバムはSJ誌の広告で知ったんです。石黒ケイというヴォーカリストはまったく知らなかったのですが、歌伴してるミュージシャンがジャズメンばかり。それもアート・ペッパーやトゥーツ・シールマンスを筆頭に北村英治、猪俣猛、前田憲男、渋谷毅など国内外の一流どころが勢揃い。
大のペッパー好きなボクとしては、これは外せません。それに一流どころのジャズメンをバックにした石黒ケイはすごいヴォーカリストかも・・・と思って、即、レコード店に発注したんですよね。

レコード屋さんに発注するときはだいたい5、6枚づつですので、入荷した日は当然のごとく、新譜紹介の形で次々と店ですぐかけていくのですが、当時、この石黒ケイのアルバムをかけた時の店の雰囲気、つまり、数人いた客の反応なんですが・・・、一斉にボクの顔を見て、マジ?って冷たい視線を投げかけてきたものだから、「ホレ、ペッパーが吹いてんじゃん!」なんてシドロモドロな言葉を言いながらも、サービス商売の悲しい性かな、片面が終わらないうちに他のレコードにかけ替えたのを今でも思い出しますね。
あの時の客の顔ったら、一曲目をかけてすぐに、まるで鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしてたもんね:E
それからというものの、このアルバムはJazz喫茶を閉めるまでの間はボクの隠れ愛聴盤の一枚になったんだよな:P

当時、このアルバムはJazzファンの間では賛否両論がかなりあったようですが、発売元の日本ビクターの企画作品としては、けっこうな売上枚数があったのではと思います。その証拠にその年に石黒ケイの第二弾として、これまたベニー・カーターやチャーリー・ラウズといった一流ジャズメンを歌伴として迎えた同様な企画のアルバム“アンダートーン”を出していますね。
今、思うに、あの頃、もともとフォーク・ポップ路線主体だった石黒ケイのファンでない限り、ジャズファンのなかには石黒ケイの存在はボクと同様に知らなかった人が多かったはず。そしてボクと同様な感じでこの石黒ケイのアルバムを買った人は、ジャズヴォーカルという形態をまったく取り払った内容に「これはなんだ?」「こんなんジャズヴォーカルではない」なんて思いながらも、何かしら気にかかるというか、妙に心をくすぐられる感じの歌い方についつい繰り返し聴きたくなるような、そんな摩訶不思議なアルバムだったのではないかと思うんだな。

自分は根っからのJazzファン、真っ当なJazz以外は聴かない!と思いながらも・・・。
やっぱり、なんだかんだ言っても日本人なんだよね。
とくにこの記事タイトルをみて冒頭のようなことを思ったオジサンJazzファンの皆さんも、さあ、カミングアウトしましょう!;v)
「実は僕もこのアルバムは大好きで持ってるんだよね」っと!
純なJazzだけだなんて片意地はらずに、時には肩の力が抜けるこのようなアルバムを聴くのも大いにいいんじゃないかなと思う。自分の好きな作品で仲間内で何を言われるやなんてのを気にして、自称隠れファンっですってのは・・・なんだか可笑しいよね。;v)

おーっと、トラックレヴューを忘れるところだった・・・が、全曲はムリだから、またいつもの如く、ボクのお薦めを一曲だけ。
6曲目の「今晩おひま」だな。石黒ケイの艶のある美声やファルセット、アンニュイな歌い方についうっとりしてしまいます。そしてペッパーのイントロ、間奏、エンディングもこれまた短いながら歌心のあるペッパー節が最高です!

本アルバム、昨年の9月に二作目のアンダートーンと同時にCD紙ジャケ仕様で発売になっています。ちなみにボクが所有してる本アルバムは94年に発売されたCD(Victor VICL-18150)です。アンダートーンのCD化は昨年発売のが初めてですね。アンダートーンのレヴューはまた後日にでもということで、今夜はこれにて。

   

— posted by ティダ at 01:40 am   pingTrackBack [0]    

久万正子 -- 身軽な旅 --

この2ヶ月近くもまともに更新きずに、おまけに尾てい骨骨折までして・・・先週、やっとこさ復帰はしたのですが、まだまだ記事を書く行為そのものが、長時間座れないということもありまして、なんだかまどろっこしい気がしてます。f(--;
そこで今夜もちょこっとリハビリを兼ねてカキコ・・・なんて書いちゃうと、久万さんに叱られちゃいそうですが、久しぶりのアルバムレヴューはボクのメチャ大好きなヴォーカリスト久万正子さんの1stアルバム“身軽な旅”です。

kuma_1st
くままさこ “身軽な旅" ' 90年9月録音
BareRecord DCI-15894(完売絶盤)
1.身軽な旅
2.BACK BY THE RIVER
3.BORDER TOWN
4.蘇州夜曲
5.AIN'T MISBEHAVIN'
6.LOVE FOR SALE
7.LOVE ME OR LEAVE ME
8.LEFT ALONE
9.OVER THE RAINBOW
10.DRUNK ON THE MOON
[PERSONNEL]
くままさこ(vo)、田村博(p)
藤本敦夫(g)、柴田浩志(g)
早川岳晴(b)、藤井信雄(ds)

久万さんのこの1stアルバムについては拙ブログの昨年3/11付のレヴュー記事 “久万正子 --Sleepy Blue--”Link で、ちょこっと触れていますが、ボクが久万さんというヴォーカリストの存在を知るとともに、個性溢れる歌い方に惚れるきっかけになったアルバムです。

本アルバムは1991年元旦に発売。その後、完売後も再プレスはせず現在は絶盤になっています。
内容的な素晴らしさからすれば再発を望むところで、久万さんご本人に確認してみましたが、現在のところその予定はないとのこと。ですからレアで貴重なこのアルバム、最近、彼女のファンになった皆さんは、このアルバムを手に入れようとしたら中古CDショップとかネットオークションで出品されたのを狙うしかないかありませんね。頑張って見っけてください;v)
そう言うこのボクも実は4年ぐらい前にヤフオクで落札してるんです。はい。
ジャケット裏面には久万さんの直筆サインが書かれています。:)

さてさて、いつもの如く前振りが長くなってしまいました。トラックリストに話しを移しましょう。
全10曲、左記トラックリストのとおり、ジャズナンバーだけに捉われず、ロック、ブルース、歌謡曲、ポップスなど、ジャンルを取り除いた実にユニークな構成のアルバムになっています。
アルバムタイトル曲で久万さんのオリジナルでもある1曲目の“身軽な旅”から4曲目の“蘇州夜曲”まで聴いてると、ジャズヴォーカルだけに拘る方でしたら「なんやコレッ?」ってなるかも知れませんね。
ボク自身も久万さんがこのアルバムを出すまでの活動をほとんど知らずに、アルバムのライナーノーツで初めて知ったのですが、このアルバムは彼女の音楽活動の短篇短篇で構成表現されているように思われます。
アルバムが発売された当時、久万さんは30代ちょっと。若いだけあって声に艶と張りやパンチ力があり、スピーカー音量を上げて聴いてますと、ご機嫌になっちゃうこと、間違いありません!:)

ボクのお薦めは1曲目のオリジナル“身軽な旅”、4曲目の“蘇州夜曲”、とてもブルージーなオリジナルの5曲目の“AIN'T MISBEHAVIN'”、そして8曲目“LEFT ALONE”、10曲目、トム・ウェイツ作の“DRUNK ON THE MOON”かな。
この5曲に共通するのは、現在の久万さんの歌への姿勢とでも言うのでしょうか、現在の久万さんの歌心を司っているベーシックな部分での感情表現がこのアルバムでも形成されていたのがわかる。
今、歌いたい曲をもっとも好きなスタイルで歌う。彼女のジャンルに捉われないスタンスがダイレクトに伝わってきて、飽きることなく、ついついリピートして聴いてしまうのだ。

久万正子オフィシャルサイトLink

 

— posted by ティダ at 10:56 pm   pingTrackBack [0]    

デラ・リーズ -- DELLA REESE LIVE・・・ --

先日、20数年ぶりにターンテーブルを買っちゃった!ということで、ここ最近は数少ない手持ちLPをMyCDにすべく、せっせとCD-R化作業をしています。
今夜は真っ先にMyCD化した大好きなヴォーカルアルバムの一枚を紹介します。

della
DELLA REESE LIVE / May 17,1966
ORIGINAL:ABC Paramount ABC569
国内盤:東芝 IPP-88114
[Side 1]
1.Gotta Travel on
2.I Got it Bad and that Ain't Good
3.Girl Talk
4.Ill Wind
5.Driftn' Blues
[Side 2]
1. Good Morning Blues
2.Woo Can I Turn to?
(When Nobody Needs Me)
3.There Will Never be Another You
4.Detour Ahead
5.But Beautiful
[PERONNEL]
DELLA REESE(vo)
BOBBY BRYANT(tp)
BILL DOGGETT(og)
GERALD WIGGINS(p)
HERB ELLIS(g)
RAY BROWN(b)
SHELLY MANNE(ds)

デラ・リーズ“DELLA REESE LIVE”
昨年の5月ですか、拙ブログにて「CD化してほしい作品」という記事Link でも取り上げましたが、ボク個人的にはCDでの再発化を切に望むアルバムの一枚なんですよね。
この記事を書くにあたって、今晩もAmazonあたりをチェックしましたが本アルバムに限っては、やはりCD化はなっていないようです。

ちなみにこのアルバムは1966年録音。デラ、35歳(1931年生れ)の時ですか。1970代以降は女優としての活動がメインに。現在、78歳の高齢ながらも、彼女のオフィシャルサイトLink を見ると元気で頑張っておられるようですね。

以前も書きましたが、デラのようなアクの強い黒いヴォーカルってのは日本ではあまり受けないのでしょうか?ボクは昔からこの手のアーシーでファンキーなブラック・ブルースジャズ・ヴォーカルにハマってからは色々と好んで聴いていたのですが、未だに聴き飽きるということはないですね。
・・・とは言ってもですがね、ボクの好き嫌いの尺度で考えると、いくらアクが強くてインパクトのあるブルースでも、ただのコテコテブルース一辺倒のアルバムというのは、作品的には?って感じで余り好きではありません。

そうした自分の好みからすれば、デラの本アルバムなどは、もう最高ですね。
デラをサポートするバックがボビー・ブライアント(tp)、ビル・ドゥゲット(og)、ジェラルド・ウィギンス(p)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、シェリー・マン(ds)といった錚々たるJazzメンから編成されており、デラのベースとなっているゴスペルやブルースなどのエッセンスの全てをジャズと融合させ、ノリノリのブルース曲から、じっくり聴かせるバラッドまで、とにかくもうデラの巧いヴォーカルが堪能できるアルバムではないかと思うんだな。
ところで、本作はライブアルバムと名うってますが、いわゆるジャズクラブ等でのライブ録音ではなく、レコーディングスタジオにファンを招待してのライブ形式ですね。ですから、デラのヴォーカルはもとより、各ミュージシャンのサウンドもクリアーです。ハーブ・エリスのギターなんぞ聴いてると、美しいシングルトーンで繰り出すオブリガートやすごいブルース感が漂わせたバッキングは最高ですね。レイ・ブラウンの腰の据わったベースもいいね。

まっ、ジャズボーカルの楽しみ方は様々でしょうけど、スムースなジャズヴォーカルとか艶々なジャズヴォーカルだけでなく、たまにはデラのようなアーシーなブラック・ブルースジャズ・ヴォーカルなどもどうですか?

えっ、オイラは白人とか美女系で上品な声とかセクシーなヴォーカルしか聴かないって!

あらららら、それは失礼しました。:E
そう言うボクでも、ただただ心地良さだけで癒され感が得られるだけのヴォーカルも時には欲しくなったりするので、それらの類のモノも持っていないわけではないんですよ。
でもね、やはり自身の愛聴盤に成り得るアルバムってのは何かしら心の琴線の震えを感じさせてくれる、つまりインスパイヤされる何かがないとね、買ったものの聴いたのは一度きりになんて、なっちゃうんだよね。
ボクは、やはり基本的にデラのこのアルバムのようなハートにガツンとくるヴォーカルとか、ハートが何かしらザワザワと胸騒ぎするとかユサユサと揺らされるようなヴォーカルが大好きだな。

 


— posted by ティダ at 01:29 am   commentComment [6]      

久万正子 -- BLACKBIRD --

来る1月21日に全国発売される久万正子さんの新作(3rd)アルバム“BLACKBIRD”を今年初のアルバムレヴューとして紹介しましょう。

blackbird
BLACKBIRD ((BTR 001)
1. Why don't you do right
2. I love you, Porgy
3. Willow weep for me
4. I was doing all right
5. Superstar
6. Gee baby ain't I good to you
7. You've changed
8. Moon over Bourbon Street
9. Gloomy Sunday
10. Bye bye blackbird
11. If you go away
久万正子(vo)、田村 博(p)、津村和彦(g)

本作は前作(2nd)“Sleepy Blue”(拙ブログでの紹介記事Link )からちょうど1年ぶりのアルバムとなる。
“Sleepy Blue”を聴いたボクが久万さんの虜になり、その後、個人企画ライブとして久万さんと交渉を重ね、昨年の11月9日~11日に渡って久万正子 奄美ライブツアーLink として奄美大島、喜界島、徳之島の奄美3島で開催したことは、ここを訪れていただいている皆様には記憶に新しいかと思います。
なぜ“Sleepy Blue”からライブ企画そして実行に至ったのかは、最大の理由はもちろん素晴らしい久万さんのヴォーカルに虜になったからですが、それ以上に「久万さんをもっと聴きたい!」という心からの欲求に動かされた・・・、つまり“Sleepy Blue”の収録曲数ではボクは満ち足りなかったというのが最たる気持ちでした。
その収録曲数が少なめだったことは、奄美ライブツアー時に久万さんご本人から聞いたところによりますと、録音場所だった新宿のジャズクラブ“J”で録音中の不意の電源トラブルが原因だったようですね。
しかしながら「災い転じて」と言えば久万さんに怒られるかも知れませんが、“Sleepy Blue”の収録曲数の少なさは、逆に久万さんファンやヴォーカルファンにとっては「もっと聴きたい!」というボクの気持ちと同様な欲求心を起こさせるほどの素晴らしい作品であることを確信させたのではないかと思っています。

では本作“BLACKBIRD”の話題に移りましょう。
出来たてのホヤホヤのCDが数日前に久万さんから送られてきました。公式発売の前に新作を聴けるなんて、プロの評論家でもないボクにとっては天にも上るほどの嬉しい気持ちで一杯です。
本作の録音は久万さんの復帰の原点ともいえる場所、そして歌い手として最も自然体で居られるであろう宮崎市のJazzSpot“ライフタイム”Link で昨年の9/21,22に収録されている。
メンバーは“Sleepy Blue”と同じく久万正子(vo)、田村 博(p)、津村和彦(g)だ。
`昨年11月の奄美ライブツアーでも感じたのだが、このユニットは歌い手+歌伴という従来のよくあるヴォーカルバンドスタイルではなく、曲目毎に田村さん、津村さんの個性をもふんだんに取り込んだ三位一体形のセッション的トリオであるところが、ボクは従来にない大きな新鮮さと魅力を感じている。
それは収録されている曲目からも伺い知れる。単なるJazzヴォーカル作品としての企画ではなく、スタンダードやブルース、ポップス曲などなど、三者がJazzだけに拘らずにそれぞれが、今、こう唄いたい、こう演りたいとの思いを合致させたスタイルを出しているからだ。

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— posted by ティダ at 02:12 am   commentComment [2]      

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