ジャズオーディオ・ウエイク・アップ

ボクにしては珍しく単行本の紹介です。
山口 孝氏著「ジャズオーディオ・ウエイク・アップ」(誠文堂新光社)
先週末、鹿児島への出張の際、帰路が船だったこともあり、15時間もの船旅の時間潰しのお供として、市内の本屋で買ったのがこの本。

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ジャズオーディオ・ウエイク・アップLink

  • メーカー・販売: 誠文堂新光社
  • アマゾン価格: ¥ 2,730
  • 売り上げランキング: 249,312位
  • ジャンル・カテゴリー: 単行本
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2006-08-03 垂水亭日乗Link
    rating:2/5凡百のオーディオ的ジャズ論
    2005-12-09 panyadaLink
    rating:5/5オーディオ、JAZZ両方の本質に肉薄
    2005-08-20 afuturaLink
    rating:3/5哲学に陶酔したければ

この本、実はタイトルと著者だけは知っていた。
2年前、東京から島に帰ってきた年、04年の確か9月だったと思うが、ボクが偶にJazzを聴きに行っていた千葉は稲毛のJazz spot CANDYで、この本の著者である山口孝氏を迎えての出版記念トーク&レコードコンサートがあることをCANDYオーナーの林さんよりメールをいただいていたのだが、残念ながら仕事の関係で参加できなかった。そのときの出版記念本がこれだったのである。

鹿児島港から夕方6時出港、船内レストランで早い夕食をとったあと、2等室で寝転び本を読み始める。
この「ジャズオーディオ・ウエイク・アップ」は02年にCSデジタル衛星放送ミュージック・バードで著者山口孝氏のトーク番組としてオンエアされた12回分を収めた内容だった。
ボクはこの放送は聞いていなかったので、予備知識など無しのまっさらな気持ちで読んでいけた。
内容はJazz演奏で使われる楽器毎のミュージシャンやアルバム、オーディオ的聴き所などの特集とJazz audioの達人とも言えるべき方々をゲストに招いてのJazz&Audioトークの内容だ。

船の夜間航海は夜9時になると2等室などの大部屋の客室は非常灯を残して消灯となる。
本とタバコを持って明るいロビーに移る。
客室内が禁煙ということもあるが、数時間ぶりのタバコが美味かった。
ソファーにドカッと腰を降ろし、再度、読み始める。
11時過ぎだろうか、読み終える。

著者や対談ゲストの方々のJazzに纏わる話しやオーディオ的見地から捉えた聴き方など、独特な表現のキーワードが随所に鏤められていて、楽しくもすごく読みごたえのある本だった。
CANDYオーナーの林さんとの対談も収録されていた。お二方の対談を読んでると、林さんの普段思っていることが活字を通しても垣間見れて、思わずニンマリとしてしまったのだ。

本の後半に出てくるレイオーディオの木下氏との対談内容がボクには一番ピンときたかな。
ボクもその昔、プロオーディオの世界でエンジニアとして多少の経験もあったことに加えて、当時の会社での仕事としては出来なかった自分の求める音づくりにのために、食事代を削ってでも一つでも多くのJazzライブを聴きにいったり、寝る間も惜しんでアンプからスピーカシステムまで設計・自作したりとしながら再生音の向上に没頭してた時期を思い出すのだった。

エンジニアの思考タイプは様々だと思う。
例えが極端で悪いかも知れないが「臭いのは元から絶たなきゃダメ」と考えるか「臭かったらフタをすればいい」と考えるか・・・何れもテクニカル思考なのだが、結果は同じように見えても全然違うと思う。
例えば、アンプ回路等で考えると、元設計の段階で徹底して考えられた回路のアンプと、設計の不味さを後でカバーしたような継接ぎだらけの回路のアンプとでは測定器での数値等では同じ結果が出ても、実際に出てくる音の優劣の差は歴然とした差となって現れる場合がよくある。

木下氏の唱える「芸術オーディオ」・・・すごく深みがあり、考えさせられるキーワードだと思う。
そして著者山口氏の「Jazz-audio wake up」もそうだ! ボクのジャズオーディオ思考は目が覚めているか?否か?・・・今もまだ「まどろみ」・・・かな。

   

— posted by ティダ at 12:25 pm       

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